石炭利用と地球温暖化対策の両立を目指し、石炭をガス化し、ガスタービンと蒸気タービン、燃料電池の組み合わせによる高効率化を図る技術開発に取り組んでいる。その中心的な取り組みがEAGLE(多目的石炭ガス製造技術開発)プロジェクト。昨年、石炭ガス化発電システムとして国内初の1000時間を超える連続運転に成功し、実用化に向け着実に研究開発を進めている。CO2回収試験にも着手しており、石炭利用におけるCO2ゼロエミッションを視野に入れた技術革新を目指す。
産官学連携を行い、石巻地方で大きな課題になっている海洋性産業廃棄物の有効利用について開発、推進。特に、カキ殻を有効利用する研究は、宮城県の産業廃棄物対策事業として実施した。これは、カキ殻を排出する海産物加工企業、そのカキ殻を有効利用する企業、産業廃棄物のリサイクルを推進する宮城県、及びそのために技術的に協力する同校とがクラスターを形成したもの。
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