
「第39回 独創性を拓く 先端技術大賞」授賞式で文部科学大臣賞の賞状を授与される大阪大大学院の山下勝成さん(左)=7月22日午前、東京・元赤坂の明治記念館(酒井真大撮影)
優れた研究成果を上げた理工系の学生や企業の若手研究者らを表彰する「第39回 独創性を拓く 先端技術大賞」(主催・産経新聞社、後援・文部科学省、経済産業省、フジテレビジョン、ニッポン放送、特別協力・アカリク)の授賞式が22日、高円宮妃久子さまをお迎えし、東京・元赤坂の明治記念館で開かれた。
式典では、マウスの脳全体の神経活動について、わずかな違いを細胞レベルで捉えられる解析技術を確立した大阪大大学院医学系研究科(博士課程)の山下勝成さんに、学生部門の最高賞「文部科学大臣賞」が贈呈された。
社会人部門の最高賞「経済産業大臣賞」は組織を生きたまま透明化できる試薬の開発に世界で初めて成功した九州大大学院医学研究院の稲垣成矩(しげのり)助教に贈られた。このほか、3件の研究が顕彰された。
審査委員長の清水昌(さかゆ)・京都大名誉教授は「社会課題の解決を目指す高い志に満ちた研究が多く、感銘を受けた」と評価した。

「第39回 独創性を拓く 先端技術大賞」授賞式で、お言葉を述べられる高円宮妃久子さま=7月22日午前、東京・元赤坂の明治記念館(酒井真大撮影)
「第39回 独創性を拓く 先端技術大賞」の授賞式で、高円宮妃久子さまが述べられたお言葉は以下の通り。
本日は「第39回 独創性を拓く 先端技術大賞」の授賞式が盛大に開催されましたことを、心よりお喜び申し上げます。各賞を受賞されました皆さま、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。
先端技術分野の研究・開発は日進月歩であり、基礎研究を通じて、さまざまな新技術、新素材が生み出されています。電子分野、量子技術、人工知能、医療などの分野では、わずか1年前の最先端技術が今年にはもう新しくないという、そういうようなことも珍しくなく、なかなか私もついていくことができません。私たちの生活はより安全に、より快適になっていることは確実です。
そのような中、今回も、学生および社会人の若い研究者の皆さまが、斬新な発想と、それを具現化しようとする強い信念のもと、新しい独創性にあふれる研究成果を発表されました。
脳科学の基礎研究の発展に寄与することが期待される技術や、合成困難だった物質の課題に挑んだ研究、可視化できなかったものを見られるようにした技術、AIの消費電力の低減につながる内容など、各領域で意欲的な最先端の成果を示す研究が見られました。
勇気をもって試行錯誤を重ね、粘り強く研究・開発に取り組む皆さまの姿勢は誠に心強く、新たな技術を生み出す先見性と、それを社会に生かす応用力の高さに深く感銘を受けました。科学技術立国として、人々の暮らしや安全、安心、健康に資するこれらの技術が、日本から世界へと広がり、多くの分野に恩恵をもたらすことを願っております。
本日ここにご出席の皆さまには、将来を担う研究・開発の重要性を、優れた人材の育成を通じて未来へと継承していただき、気高い精神を備えた人と心を育んでくださいますよう、心よりお願い申し上げます。
皆さまの研究・開発がさらなる高みへと発展し、今後ますますご活躍されますこと、そして皆さまのご活躍によって、世界がより平和で人々が平穏に暮らせるところになりますことを心より願いまして、式典に寄せる言葉といたします。おめでとうございます。
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